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    土鍋を新しく買って来たら、使い始めに何をするのか知っていますか?

    冬の大定番とも言える鍋料理。鍋料理には土鍋がぴったりですよね。土鍋は、実は買ってきたままの状態では鍋料理には使えないんです。ご存知でしたか?では土鍋の使い始めには、何をすれば良いのでしょう?ここでは土鍋の使い始めに行う「目止め」についてご説明します。

    冬は土鍋が大活躍するシーズン!使い始めには何をする?

    冬の定番と言えば、何と言っても「鍋料理」ですよね。美味しい鍋料理は数多くありますよね。そんな鍋料理を作る際に活躍するのがこの土鍋。もちろんステンレス製の鍋でも良いのですが、昔ながらの土鍋で食べる鍋は、これまた格別に美味しく感じたりするものです。

    そんな冬の大定番でもある土鍋ですが、新しい土鍋を買ってきた時、あなたならまず使い始めに何をしますか?実はこの土鍋、買ってきてすぐの使い始めに鍋料理をすると、鍋の煮汁が染み出してくることがあるんですよ。買ったばかりの土鍋には、使い始めに鍋料理をする前に、必ずやるべき事があるのです。では土鍋の使い始めに鍋料理をすると、なぜダメなのでしょうか?なぜ使い始めに鍋料理をすると、煮汁が染み出してきてしまうのでしょう?

    土鍋の使い始めに鍋料理がダメな理由。

    土鍋はもちろん陶器です。焼き物なんです。土鍋の銅の部分には釉薬が塗ってあるため、もちろん耐水性があるのですが、底の部分に関しては、直接火にかけると言う事もあり、実は素焼きのままなんです。この「素焼き」のままと言うことは、いわゆる土(粘土)のままなので、土鍋の底部分には、無数の小さな穴が開いていることになるのです。穴が開いた土鍋では、鍋料理はできませんよね。

    もちろん土鍋の内側には釉薬が塗られているので、一見丈夫そうに思われがちなのですが、実は案外そうでもないのです。しばらく水を入れておくと水が染み出してきたり、塩分濃度の濃い煮汁であれば、勢いよくその煮汁が染み出してきたりするのです。鍋料理は意外と塩分濃度の濃い煮汁が多いですよね。そのため、土鍋の使い始めにいきなり鍋料理をしてしまうと、大変な目に合うのです。では買ってきた土鍋は、使い始めに何をすれば良いのでしょうか?使い始めにどうすれば、煮汁が染み出てくるのを防ぐことができるのでしょうか?

    土鍋の使い始めにまず行うことは「目止め」です!

    上記でも述べましたが、買ってきたばかりの土鍋の底には、無数の小さい穴が開いている状態なのです。そのため土鍋の使い始めには、その無数の小さい穴を埋めてやることが必要となってきます。土鍋の使い始めに、その小さい穴を埋める作業を「目止め」と言います。使い始めにこの「目止め」を行う事で、その後の土鍋のひび割れを防ぐ効果もあったりするので、使い始めにはしっかりとしておきたいものです。

    それでは土鍋の使い始めに行う「目止め」のやり方を記載させて頂きます。難しいことは何もありませんので、ご安心下さいね。使い始めには、まずお米のとぎ汁を土鍋にたっぷりと入れ(焼く八分目から九分目程度)、ゆっくりと煮込みます。沸騰してからも弱火で10分程度煮込みます。火を止めたら完全に冷めるまで放置します。完全に冷めたら、きれいに洗います。買ってきたばかりの土鍋の使い始めは、この「目止め」を必ず行うようにしてくださいね。

    使い始めに行う「目止め」は、おかゆでもO.K!

    土鍋の使い始めに必ず行う「目止め」方法は、何もお米のとぎ汁でなくてはならないわけではありません。お米のとぎ汁でなく、おかゆでも大丈夫なんです。そのため、土鍋の使い始めにはおかゆを炊く人も多いんですよ。

    土鍋の使い始めに行う「目止め」の効果として、お米に含まれるデンプン質が、土鍋の底に開いている無数の小さい穴に染み込んでいくことで、その穴を埋めてくれる効果があるのです。それはお米のとぎ汁でもおかゆでも、どちらもお米を使っているわけですから、どちらでも良いんですね。無洗米を使っているご家庭ではお米のとぎ汁が出ないため、使い始めにはおかゆを炊くそうですよ。

    最後に・・・。

    いかがでしたか?買ってきたままの土鍋の底には無数の穴が開いていて、その穴を埋めるためにも、土鍋の使い始めには「目止め」が必要なんですね。買ってきたばかりの土鍋の底に穴が開いている事自体、案外知らない人も多いものです。鍋が恋しくなる冬の季節に、買ってきたばかりの土鍋で、使い始めに鍋料理をしてしまわないよう注意したいものですね。

    なお土鍋を購入した際には、中に入っている取扱説明書にも必ず、使い始めに行う「目止め」のやり方が記載されています。土鍋によっては使い始めに行う「目止め」の時間が微妙に違ったりすることもあり得ますので、一度確認することを忘れないようにして下さいね。

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