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    砥石の面直し(つらなおし)をすることで、包丁の切れ味を良くしよう

    砥石の面直し(つらなおし)はご存じでしょうか。砥石の面直し(つらなおし)をすることで、包丁の切れ味がとても良くなります。砥石の面直し(つらなおし)について理解し、包丁本来の切れ味を取り戻す作業を行いましょう。砥石の面直し(つらなおし)は、とても大切な作業です。

    砥石の面直し(つらなおし)って何?

    砥石の面直し(つらなおし)は、包丁を研ぐ過程で必要になってくる

    面直し(つらなおし)とは、砥石の面を平らにならす作業です。包丁を研ぐ際、砥石はきちんと平面を保っておかねばなりません。へこんだ砥石で研ぐと、包丁の刃が丸まってしまうからです。へこんだ砥石で研ぎ続けていると、いずれはとんでもなく丸まり、包丁のポテンシャルをまったく発揮できなくなります。

    砥石の面直し(つらなおし)の前に知っておきたいこと

    包丁の研ぎ方

    包丁の刃は、繰り返し使ううちに、切れ味が悪くなるため、砥石を使って研がなければいけません。砥石には砥粒の粗いものから細かいものへ順に『荒砥石』、『中砥石』、『仕上砥石』に分かれています。この順番に研ぐと、効率よく鋭い刃がつけられます。砥石は使う前に、水にすくなくとも30分以上浸しておきましょう。その後、水でぬらして充分にしぼったふきんを敷いて、その上に砥石を置いて滑らないようにしましょう。

    砥石の種類

    荒砥石は、刃が欠けた場合など沢山研がなくてはいけない時や、研ぎづらいステンレス包丁を荒砥ぎする時に便利です。中目砥石は、荒目砥石で研いだ面をきれいにし、刃返りを小さくします。仕上げ砥石は、更に研ぎ面をきれいにし、良く切れる刃が付きます。砥石の面直し(つらなおし)の前に、ぜひ頭に入れておきたい用語です。

    砥石の面直し(つらなおし)は、砥石の種類によって変わる

    仕上げ砥石中砥石を面直し(つらなおし)する場合

    仕上げ砥石中砥石の場合は荒砥石を使います。方法を研ぐ時のように、仕上げ砥石または中砥石を台の上に置いて、荒砥石を両手で持ち、上下にこすりつけ、仕上げ砥石または中砥石を研いでいきます。端の方の高い部分が削られ中心の一番くぼんだ所か最後まで残ります。さらに続けて研いでいくと、中心部のくぼみも消え真っ平らになります。

    荒砥石と中砥石には、市販のものをつかう

    荒めの粒子を使った焼結などによる硬い面直し(つらなおし)用修正器が市販で売っています。市販の面直し(つらなおし)用のものを使うのが、一番使いやすくコストが掛からない方法です。市販品を用意しないと不衛生ですので、道路や壁での研磨は辞めましょう。また、硬いブロックや壁であっても、砥石の研磨力は高いものですので、簡単に面が崩れてきますので、面直し(つらなおし)は不可能です。

    その他、砥石の面直し(つらなおし)をする方法

    セラミック板系や金板系に粉末を掛けて使う砥石の面直し(つらなおし)

    粗く仕上げたり細かく仕上げたり、調整出来るのは、セラミック板系や金板系に粉末を掛けて使う砥石の面直し(つらなおし)の商品です。中砥石の大きく減った物の場合は、粗いパウダーである程度面を直してから、中砥石に見合った粉末を使用して面直し(つらなおし)をすると早く綺麗に仕上がります。粉末は比較的安価ですが、面直し(つらなおし)にこだわるとかなりコストが掛かります。

    平面ガラスに修正紙を貼り付けて使用する砥石の面直し(つらなおし)

    厚いガラス板に張替え用の特殊製法のペーパータイプを貼るようなタイプを販売しているメーカーもあります。また、市販の厚いガラスに水を掛けて、そこに耐水ペーパー(耐水紙ヤスリ)などを貼り付けて使用する方もいるようですが、耐水ペーパーの寿命はあっという間で、1回使い切りなのでかなりコストがかかります。適切に使用すればかなりの平面精度を出せる面直し(つらなおし)の方法です。

    電着ダイヤモンド系の砥石の面直し(つらなおし)

    電着ダイヤ板が修正機のタイプの商品です。金額は高くなりますが、元の平面精度が高ければ、一番安定して平面修正可能なタイプです。パウダーも必要なく、水分だけで修正可能です。電着ダイヤ金板のような商品で、水分を十分確保できる構造の修正専用の電着ダイヤ物も販売されており、面直し(つらなおし)には最適です。

    砥石の面直し(つらなおし)が終わったかどうかが分かる、平面の見方

    平面の見方は、光を利用する

    砥石の面直し(つらなおし)をしたからといって、面が確実に平面に近くなっているとは限りません。それを判断するために、平面定規などを用意し、縦横斜めの小刻みで垂直にその定規などを当ててみてください。光を横から入れると、光が多く入ってくる場所があると思いますが、それが面の崩れている場所です。

    平面定規では、砥石の面直し(つらなおし)がしっかりと行われているか分からない

    砥石の平面を見る場合、一般的な平面定規では、正確な面は測れません。また、砥石が乾燥している時と水に浸された後や、温度などによっても、面の具合が変化する事もありますので、実際には定規での計測は、不可能なのかもしれません。つまり、平面修正を確実に行えるような、信頼出来る砥石の面直し(つらなおし)の方法を行うことが、一番の平面を得られる方法です。

    より良い面直し(つらなおし)は、実際にやってみること

    いかがでしょうか。実際にやってみないと、砥石の面直し(つらなおし)は難しいです。やり方は人によって異なりますが、いかにコストがかからないやり方できれいに面直し(つらなおし)ができる方法を自分で見つけていきましょう。

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