2016/04/07
makalon22
2016/06/26 更新
日本各地でそれぞれの特色のある焼き物が作られており、古くから日常の器として親しまれてきた焼き物。そんな焼き物をデイリーに使える使い方のご提案です♪渋い和食のイメージが強いですが、使い方次第でモダンな雰囲気にも洋食にも活躍させることができるのです!
焼き物というとどんなものをイメージしますか?
湯のみや茶碗?和食で使われるお皿?狸の置物?ご家庭の好みによっては全く手にしたことのない方もいるかもしれません。しかし日本は茶の文化もあり、昔から焼き物が日常に親しまれてきた歴史があります。
焼き物と一口に言ってもその種類はさまざまです。また使い方も、焼き物そのものを観賞する使い方や花器としての使い方など、日常生活のいろんな場面で活躍していますが、今回は私たちに一番身近な食器としての使い方を見てみましょう。
土や石で作られ、絵つけや色つけなどをされた焼き物たちは、ガラスなどとは使い方も変わってきます。ちょっとしたことで傷みがすすんでしまったり、使えなくなってしまうこともありますが、少し使い方に気をつければ上手に使っていくことができます。
土鍋などでよく聞く「目止め」とは、水漏れやにおいがつくのを防ぐために、デンプン質で土の粗目を塞ぐ作業です。土鍋以外の焼き物でもとくに粗い土で作られている焼き物は、目止めをしてから使った方が長持ちする焼き物があります。逆に目止めしない方がよい焼き物もあるので説明書に従ってください。
・器の目止めの方法
鍋に米のとぎ汁と器を入れ、火にかけます。沸騰したら火を止めてそのまま冷ましたら目止めは出来上がりです。
吸水性のある焼き物や、無釉のもの・粉引きのものなどは色やにおいがつきやすい焼き物です。変化する色を楽しむ使い方もありますが、最初の風合いを長く持たせるための使い方の工夫の1つに、使う前に水にさらすというものがあります。
使う前に5分ほどきれいな水にさらしてから使うことでにおいや汚れがつきにくくなります。さっと水にくぐらせたり、濡れ布巾でふくだけでも効果があります。
とくに色やにおいの強いものは注意が必要です
焼き物は急激な温度変化で割れてしまう可能性があります。冷えた器に熱湯を入れたり、食洗機OKでも冷えたまま入れたりするような使い方はできるだけ避けましょう。
また、料理を入れたまま長く保管するような使い方も、においの染み付く原因となります。
焼き物そのものを観賞する使い方や花器としての使い方など、焼き物にはさまざまな使い方がありますが、やはり一番身近なのは食器ではないでしょうか。
味わいのある焼き物は、お決まりの使い方だけでなく、アイデア次第で料理の雰囲気をぐっと変えてくれます。
さんまが盛りつけられるように横長に作られた焼き物です。名前とイメージのためかさんまをのせる使い方しかしていない方もいるかもしれませんが、使い方は広く使い勝手のいい大きさの焼き物です。
前菜やお刺身のように三種類ほど盛り合わせるときに写真(下)のような使い方をするとおしゃれに決めることができます。小皿をいくつも並べるよりもすっきりと料理が並ぶのでテーブルの使い方としてもきれいにまとまります。洋食の前菜を並べるとモダンな雰囲気で素敵ですよ。
添えるジャムを一緒にのせても可愛らしいです
切り分けた押し寿司や、シューマイ・卵焼きなど、同じ形が並ぶ場合も横長のさんま皿の使い方としてうってつけです。まっすぐに均等に並ぶことで皿の上にテンポがうまれます。
和洋問わずお菓子をのせても可愛らしい器です。
「大鉢料理」という言葉もあるように、大きめの鉢の主な使い方は皆で取り分けるおかずの盛りつけになります。適度な深さと大きさは具材の多い筑前煮などにぴったりです。
実は大鉢のボリュームは、カレーやパスタ、丼ものなどにもマッチします。カレーやパスタならば大きさを揃えれば別々の焼き物でそれぞれ盛りつけるという使い方も、意外なことに全体で統一感が出やすいです。おそろいの大鉢と中鉢で大人用とお子さん用にしても可愛らしい雰囲気になります。
益子焼・よしざわ窯の器
昔からの焼き物の特徴を全面に出した和食器も味わいぶかく魅力的ですが、最近の洋食器のような形やテイストを取り入れた焼き物は、料理やインテリアを選ばずなじむのでとても使い勝手がいいようです。
山源陶苑のさわやかな色合いの焼き物
焼き物の土の風合いやくすんだ色合いは木のインテリアにマッチするので、アメリカンカントリーや北欧調のテーブルと料理にもぜひ合わせてみてください。
普段は使わなくても食器棚の奥に眠っている焼き物の食器はありませんか?
焼き物は和の雰囲気だけでなく、使い方によってはモダンにもおしゃれにも演出してくれます。
普段焼き物を使わない食卓にこそ、焼き物はいいアクセントになってくれるでしょう。
もし気に入った焼き物に出会ったら、「出番が少ないかも」と臆さずに、ぜひデイリーに使ってほしいと思います。
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