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    有田焼の皿-伝統柄から和モダンまで、憧れの和食器・有田焼のお皿

    有田焼は17世紀から佐賀県の有田町を中心として作られてきた磁器です。現在でもお皿の他に壺や瓶、コーヒー椀など様々な器が作られています。繊細で華やかな柄が特徴の磁器、有田焼のお皿は和食のおもてなしに大活躍。今日は、そんな有田焼のお皿をあれこれご紹介しちゃいます。

    有田焼とは-歴史と様式いろいろ

    有田焼は日本で初めて作られた磁器

    有田焼は17世紀初頭(1610年代頃)に朝鮮人の陶工・李参平らが有田の泉山で白磁鉱を発見し、窯を作って日本初の白磁を焼いたのが始まりと言われます。
    その後、佐賀を治めていた鍋島藩の政策により有田の磁器産業は発展し、青絵の染付から色絵の磁器へと焼物自体も変化を遂げていきました。
    これらの磁器は、佐賀からの積み出し港が伊万里港(佐賀県伊万里市)であったため、伊万里焼とも呼ばれています。

    歴史的な有田焼の様式で作られたお皿のデザイン紹介

    初期伊万里様式


    1650年頃までの江戸初期に作られたものを初期伊万里と言います。
    染付と呼ばれる藍色の下絵の具のみで描かれ、釉薬がとろりとして柔らかい釉調に仕上がっており、鉄分の粒子が表面に黒茶のシミとなって現れていることなどが特徴です。

    柿右衛門様式


    1670~1690年代頃に流行したもの。
    濁手(にごしで)と呼ばれる乳白色の生地に赤や黒で細く輪郭を描いた後、赤・緑・黄で着色された絵柄のものが柿右衛門様式です。
    上品な赤が主調となり、余白を生かした絵画的な文様が描かれています。

    金襴手様式


    江戸時代の元禄期(1688~1704)から始まったのがこの金襴手様式です。
    現代にも生産が引き継がれています。
    金彩と色絵を贅沢に使って花文様などを器面いっぱいに描き込んだこの様式は、豪華絢爛なデザインが特徴です。ヨーロッパ貴族の間でも流行したため、海外へ大量に輸出されました。

    鍋島様式 「藍鍋島」


    鍋島藩の藩窯で献上用として作られた磁器の様式です。その中でも藍色で精細に絵柄が描かれているものは「藍鍋島」と名付けられています。

    鍋島様式 「色鍋島」


    同じ鍋島様式でも、下絵の染付と赤・青・緑の三色を基調とした色合いのものは「色鍋島」と呼ばれます。

    なお、こうした江戸時代に作られた有田焼は古伊万里とも言います。

    素敵な有田焼のお皿 ①

    では、早速いろいろな有田焼のお皿をご紹介したいと思います。

    【有田焼】染錦丸紋 小皿


    お手塩皿
    【サイズ】10.4cm×8.7cm×高さ2cm
    価格:1,620円

    まずはこちら、有田焼のお手塩(おてしょう)皿。おてしょうは香の物などを盛るごく小さいお皿のことですが、こんなに可愛いお手塩皿なら、お新香もきっとおいしそうに見えますよね。

    素敵な有田焼のお皿 ②

    次にご紹介するのは有田焼の染付です。

    間取山水唐草長皿


    多用皿
    【サイズ】約13.2cm×約23.3cm×高さ約2.5cm
    価格:1,620円

    青絵の染付でもこの繊細な筆致は有田焼ならでは。

    素敵な有田焼のお皿 ③

    こちらの銘々皿は、同じ染付でもムーミンとのコラボレーションです。

    MOOMIN×amabro(ムーミン×アマブロ) SOMETSUKE(ソメツケ)


    銘々皿 全5タイプ
    【サイズ】Φ13.5cm×高さ2.5cm
    価格:1,620円

    有田焼と北欧テイストって、意外と合いますね!

    素敵な有田焼のお皿 ④

    次にご紹介するのはこちら、和モダンな柿右衛門様式の取り皿。

    取皿 風紋 (柿右衛門様式)


    梅の花型の取り皿
    【サイズ】 φ15cm×高さ3cm
    価格:2,160 円

    現代的な絵柄は、これも有田焼?と一瞬思ってしまいますよね。
    シンプルですが形も工夫されていて、とても素敵です。

    素敵な有田焼のお皿 ⑤

    次はこちらの草花紋のお皿です。

    JAPANSNOW 銘々皿・古伊万里草花紋


    銘々皿
    【サイズ】サイズ:φ13.5cm
    価格:4,300円 

    有田焼の金襴手様式によく見られる図柄ですが、全体の色味が抑えられているため、スタイリッシュでお洒落な仕上がりになっています。

    素敵な有田焼のお皿 ⑥

    この有田焼のカレー皿も魅力的です。

    【匠の蔵】 極上のカレー皿 パール火龍


    カレー皿
    【サイズ】約19.0cm×約26.6cm×高さ約5.8cm
    価格:5,184円

    カレーがスプーンですくいやすいように考えられたデザインは、機能性も抜群。

    素敵な有田焼のお皿 ⑦

    手毬文様のこちらのお皿も可愛いですね!

    正方皿(大) ASTEROID(アステロイド)


    正方皿
    【サイズ】23.5cm×23.5cm
    価格:10,000円

    色々な大きさがありますので、シリーズで揃えても楽しみが広がりそうです。

    素敵な有田焼のお皿 ⑧

    有田焼の中でも、余白を生かした文様が特徴の柿右衛門様式。
    その柿右衛門様式で描かれた桜の絵柄が繊細で可愛らしい、こんなお皿もあります。

    和皿 色絵桜


    色絵和皿(柿右衛門様式)
    【サイズ】φ15.5cmx高さ3cm
    価格:10,000円

    こちらは【仁窯(JINGAMA)】の小畑裕司氏の作品。小畑氏は両陛下への献上品も製作された有田焼の作家です。

    素敵な有田焼のお皿 ⑨

    鍋島様式(色鍋島)のお皿も、和食器らしい美しさに溢れていますね。

    【献上手古伊万里焼】菱形銘々皿 色鍋島花図


    銘々皿(桐箱入り)
    【サイズ】縦14cmx横18cmx高さ4cm
    価格:25,000円

    菱形といっても角がなく丸みを帯びたシェイプは、食卓やお膳を美しく演出してくれそうです。

    素敵な有田焼のお皿 ⑩

    伝統的な椿の絵柄を現代風にアレンジした、こんなに美しいお皿も有田焼にはあるんです。

    大皿 椿紋


    大皿(鍋島様式)
    【サイズ】φ30cmx高さ7cm
    価格:32,400円

    側面にも文様の入ったこちらのお皿、絵は全て作家の手描き。

    まとめ

    いかがでしたか?
    伝統美を現代に活かした有田焼のお皿は、お手頃価格のものから高級品まで、種類も柄もサイズもたくさんあるんですね。
    是非皆様もお気に入りの有田焼の食器を見つけて、テーブルに個性的な彩りを添えてみて下さい!

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