2016/01/29
mnkhome2015
2016/02/19 更新
ル・クルーゼ、バーミキュラなど憧れのハイスペック・ホーロー鍋は、実は鋳物のお鍋だってご存じでしたか?鋳物、っていうとあのカラフルで可愛いキッチンウェアとはほど遠い感じなのですが、実際はそういうことらしいのです。じゃあ、鋳物のお鍋って何が良いの?調べてみました。
鋳物(いもの)で作られたお鍋の特徴は、何と言っても「重いこと」でしょう。家庭用の普段使いのお鍋だとしても、大体3.5キロ~4.5キロ位あります。
これが普通のステンレス製などであれば500グラム前後ですから、かなりの差と言えます。
で、世のかよわい女性達がどうしてそんな重い鋳物のお鍋を使うのか?というと、やっぱりそこに利点があるからなんですね。
では、鋳物の鍋の長所はというと、
①熱の伝わり方にムラがなく、一部だけ焦げつくなどということがない
②熱が冷めにくい
③弱火で調理できるため、省エネルギーになる
④素材に熱がゆっくり伝わるため、煮崩れしにくく、旨味が引き出せる
などが挙げられます。
なるほど、確かにお料理をする時に欲しい要素がたくさん含まれてますね。
しかし、そんな頼れる鋳物の鍋といえど、時代劇で囲炉裏にかかっているような真っ黒な鋳鉄のお鍋を普段ビシバシ使っているというご家庭は、さすがに少ないかと思います。
巷で人気があるのは、やっぱり、ガラスコーティングされたホーロー引きのお鍋でしょう。
ホーロー鍋の良さは、コーティングがあるために金属が錆びずお手入れが比較的楽なこと、長持ちすること。
また、長い時間煮込んでいても、鍋に匂いがほとんど残りません。
見た目もおしゃれですし、やっぱり家で使うのにはこのデザイン性も魅力ですよね。
ではそんな、料理に重宝で見た目も美しい、鋳物ホーロー鍋の主要ブランドを、ここで一挙にご紹介しちゃいます。
まずは最初に、日本の誇る国産ブランド、2010年に生まれたバーミキュラのお鍋から。
バーミキュラは、蓋の作りや鍋の厚味などに様々な工夫を重ね、引き出した素材の水分だけで料理を完成させる無水調理が可能な鍋として作られています。
野菜の旨味を引き出して作る無水調理、カレーはもちろん、ポトフやロールキャベツなどもできてしまうそうです。いかにも美味しそうな感じですよね。
綺麗なパステルカラーのお鍋には、パール加工が施されています。
パールのホーロー加工という技術は、このバーミキュラで初めて実現されたものだそう。
あまりの人気に注文から入手まで8ヶ月ほどかかってしまうそうなのですが、一度手に入れてしまえばメーカーでのリペアも可能とのこと。
オプションで名入れもできるそうなので、これは一生物のお鍋として使えそうですね。
ブランドの鋳物ホーロー鍋と言えば、まず皆が真っ先に思い浮かべるであろうル・クルーゼ。
知名度はやっぱりダントツですよね。
このル・クルーゼの長所は?と考えると、どこか1点飛び抜けているところはありません。
でも、蓋のつまみ部分が樹脂製で(熱くなりにくいため)持ちやすいとか、他の鋳物鍋と比べると同じようなサイズでも少し軽い仕様になっているなど、細かい点が使いやすいです。
つまり、総合力が高いお鍋と言えるでしょう。
色や形もよく考えられていて、そのまま食卓に出しても絵になる鋳物ホーロー鍋としては、ピカイチかもしれません。
ル・クルーゼはカラーバリエーションも豊富でデザインも色々あり、カップや食器など他のキッチンウェアも充実しています。
そういった点でも、女性の人気はやっぱりこのル・クルーゼに集中してしまうと言えそうですね。
なおこの春は、ル・クルーゼのスプリング仕様、フラワーコレクションが限定で発売される模様です。
お鍋も可愛いデザインのものが発表されていますので、ファンの方は要チェックです!
一方、ストウブはプロに人気の鋳物ホーロー鍋ブランド。
ルクルーゼやシャスールと同じくフランス製で、1974年に有名シェフ、ポール・ボキューズ氏との共同開発で生まれました。
ストウブ製の鋳物鍋の内部は、独自の細かな凹凸のある黒マットエマイユ加工。
そのため、焦げつきにくく、焼き付けてから煮るローストや、蒸し煮などに向きます。
厚味のある作りや重い蓋によって水分をほとんど逃さない仕様はレストランなどでも人気が高く、シェフが開発に加わっただけのことはある、プロ向けの鋳物ホーロー鍋と言えます。
また、鍋の内部が黒色で色のバリエーションも深みのあるものが多いストウブは、女性よりも男性に人気が高い鋳物ホーロー鍋です。
ル・クルーゼと同じく、フランスの鋳物ホーロー鍋ブランドとしては老舗のシャスール。
ル・クルーゼの創業は1925年、シャスールは1924年なので、実は一番歴史が古いのです。
シャスールの蓋にもストウブと同じように、水分を逃さないための凹凸加工がありますが、鍋の内側は料理の出来具合を確かめやすい白色ホーロー引きだったりと、家庭向けの仕様です。
シャスールの人気の秘密は、何と言っても可愛いパステルカラー!
バーミキュラのパール加工とは違うマットな質感もまた、魅力的ですね。
ラ・キュイジーヌはアイルランド発の鋳物ホーロー鍋。
ブランド名はフランス語ですが、アイルランドで生まれたお鍋は、やっぱりどこか欧州大陸・フランス製の鋳物ホーロー鍋とは違った印象を受けますよね。
この鋳物ホーロー鍋はアイルランド北部、ドニゴール州に住む夫婦が協力して作ったものだとのこと。そんなエピソードもなんだか素敵です。
ラ・キュイジーヌの蓋のつまみはステンレススチール製。なので、オーブンに丸ごとそのまま、入れても料理できます。
2014年に新しくできた鋳物ホーロー鍋、ユニロイ。
新潟県の燕三条市で生まれました。
ユニロイの一番の特徴は、鋳物鍋としてはとにかく軽い!ということです。
3.8lの容量のもので2.7kg。この大きさだと他のブランドでは4kgを超えますから、かなりの違いです。
煮込む料理が美味しく出来るから鋳物鍋は使いたいけど、重くて扱いが大変、と思っている方におススメなのがこのユニロイです。
カラーはネイビー・白・黒の三色に最近桜色が加わりました。
本体のフォルムは曲線がなめらかで、デザイン的にも使いやすさが考えられています。
2014年のグッドデザイン賞を受賞しているGマーク商品です。
同じく新潟県燕三条市にできたもうひとつの鋳物ホーロー鍋ブランド、リロンデル。
このリロンデルは、史上初のステンレスを鋳造しホーロー加工を施した鍋なのです。
ちなみに他の鋳物ホーロー鍋は、鋳鉄にホーロー加工をしたものが一般的。
最初にご紹介した鋳物鍋の長所に加えて、ステンレス製なので更に錆びにくさも加わり、お手入れがとても楽チンです。
リロンデル、というのはフランス語で燕を意味し、燕三条市の市名から取ったものだそうです。
デザインは和のテイストを感じるユニロイに対して、こちらは何となくアメリカンな雰囲気だと思いませんか?
キャストスポットも、日本国内(埼玉県川口市)の会社グッドフェイスが開発した鋳物ホーロー鍋です。
このキャストポットは徹底的にコストパフォーマンスが追求された鋳物ホーロー鍋ブランドです。
一番大きいサイズ(容量2.8l)でメーカー希望小売価格14,800円(税抜)。
他のブランドだと同じくらいのサイズなら倍程度の値段になります。
でも、機能ならキャストポットもほとんど見劣りしません。
鋳物ホーロー鍋は買いたいけど、ネックは金額、という方にはおススメのブランドです。
色数は2種のみと少ないのですが、色の質感などは他と比べても遜色なく、申し分ないです。
最後にご紹介するのは、やはり埼玉県川口市生まれの鋳物鍋、フェラミカ。
ダクタイル鋳鉄という材質が使われているのが特徴で、厚みはなんと2mm。驚きの薄さです。
当然、重量も軽めでにできていますが、無水調理も可能でお値段も押さえられているのが魅力的。
デザインは、一見無骨なようでも機能美を感じるイメージに仕上がっているのではないでしょうか。カラーが1色のみというのも、かえってこだわりや個性を感じられるような気がします。
蓋の赤いつまみが良いアクセントカラーですよね。つまみ部分は、購入時に樹脂製か鋳物製かをチョイスできます。
鋳物製の鍋の特集、いかがでしたか?
機能性に優れた色々なデザインの鋳物鍋がありましたね。
気になったブランドを比較検討して、用途に合わせて揃えてみるのもよいのではないでしょうか?
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